ホロス2050 未来会議⑪
第11章 21世紀の知の行方/QUESTIONING
質問していくことは単純に言って、答えることよりも力強いのだ
2018年5月31日(木)19:30より御茶ノ水デジタルハリウッド大学において、第11回 ホロス2050 未来会議「第11章 21世紀の知の行方/QUESTIONING(疑問を生んでいく)」を開催します。ゲストに、連想をベースにした独創的なサーチエンジン「連想計算エンジンGETAssoc」を開発し、「文化遺産オンライン」「日本アニメーション映画クラシックス」などの公開サービスを展開している国立情報学研究所コンテンツ科学研究系教授の高野明彦さんと、さりげなく随所に高度なAI(機械学習)を応用した気配りを配置し、世界200カ国以上で累計3000万ダウンロードを突破した人気のスマートフォン日記アプリ「瞬間日記」をはじめ、深層学習・敵対生成ネットワーク(GANs) を応用した音声認識、音声合成、株価予測、画像処理、ゲーム思考エンジン等の各種AI(機械学習)サービスを提供しているウタゴエ株式会社代表取締役社長の園田智也さんをお迎えして、「QUESTIONING(疑問を生んでいく)」とはどういうことなのかを深掘りしていきます。ディスカッション・テーマは、「質問していくことは単純に言って、答えることよりも力強いのだ」です。AI、IoTの発達等で世の中がますます便利になっていく一方、人間の「考える力」の劣化は、現状においてもかなり悲惨な状況にあり、これからますます劣化していってしまうのではないかという懸念が大きな社会問題になりつつあります。こうした中、ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』第11章 QUESTIONING」において、「価値を生み出す原動力は、答えの確かさ」から「質問の不確かさ」へと移行している」「質問を生み出すことを助けるテクノロジーは、もっと価値のあるものになる」と述べているのはどういうことなのか? 参加者の皆さんと一緒に考えてゆきたいと思います。
高野明彦(たかの あきひこ)
国立情報学研究所コンテンツ科学研究系教授。東京大学大学院コンピュータ科学専攻教授。1956年生まれ。東京大学数学科卒。NPO連想出版理事長。(社)TIMEMAP代表理事。専門は関数プログラミング、プログラム変換、連想情報学。研究成果の連想計算エンジンGETAssocを活用して、「WebcatPlus」「新書マップ」「想・IMAGINE Book Search」「文化遺産オンライン」「Book Town じんぼう」「日本アニメーション映画クラシックス」「渋沢敬三アーカイブ」などの公開サービスを展開している。(https://www.nii.ac.jp/faculty/digital_content/takano_akihiko/)
園田智也(そのだ ともなり)
ウタゴエ株式会社代表取締役社長。1975年生まれ。1998年早稲田大学理工学部卒業。在学中に音声認識技術を応用した「歌声による曲検索システム」で国内外の特許を取得。2001年、早稲田大学 大学院理工学研究科博士後期課程に在学中、うたごえ有限会社を設立。2003年8月に株式会社へ改組。2007年、シリコンバレーに米国オフィスを開設。現在、主力事業はスマートフォンアプリ「瞬間日記」で 、世界200カ国以上で累計3000万ダウンロードを突破。スマートスピーカー用の音声による「ひとこと日記」のほか、深層学習・敵対生成ネットワーク(GANs) を応用した音声認識、音声合成、株価予測、画像処理、ゲーム思考エンジン等の機械学習サービスを提供。2018年2月、株式会社ユーザーローカルと自動車画像加工AIライブラリを共同開発する。(http://www.utagoe.com/jp/)
服部桂(はっとり かつら)
ジャーナリスト、翻訳者。1951年生まれ。1978年に朝日新聞に入社。米MITメディアラボ客員研究員、科学部を経て、『ASAHIパソコン』副編集長、『PASO編集長』などを歴任。『<インターネット>の次に来るもの』他、翻訳書、著書多数。「ホロス2050」発起人のひとり。
高木利弘(たかぎ としひろ)
株式会社クリエイシオン代表取締役。1955年生まれ。1986年、日本で最初のMacintosh専門誌『MACワールド日本版』を創刊。1987年、『MACLIFE』を創刊。代表的な著書には、『The History of Jobs & Apple』『ジョブズ伝説』などがある。「ホロス2050」発起人のひとり。
日時:
2018年5月31日(木)19:30~21:50(受付開始 19:15)21:10〜21:50 懇親会
場所:
御茶ノ水 デジタルハリウッド大学駿河台キャンパス 3F(アクセス)
料金:
一般
前売り 4,000円(Peatix) 当日 4,500円(受付)
学生
前売り 1,000円(Peatix) 当日 1,500円(受付)
お問合せ:
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ホロス2050とは?
「ホロス2050」は、ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』(服部桂 訳/NHK出版)の中で予測した未来社会「ホロス」が2050年にどうなっているかを皆で予測し、皆で一緒によりよい未来社会を創造していこうという「未来・予測・創造・プロジェクト」です。2017年5月より月1、2回のペースで年12回、「ケヴィン・ケリーの12章」と題した未来会議を開催していきます。ケヴィン・ケリーをはじめ国内外のヴィジョナリーを招聘し、その知見を共有しながら、「ホロス」実現に向けたミッションをひとつひとつ具体化していきます。
テーマは「2050年のホロスはディストピアか? ユートピアか?」
参加者の皆さんと一緒に、SF映画「ホロス2050」共同製作の実現を目指します。
■未来会議「ケヴィン・ケリーの12章」
第1章 ホロス2050とは?/BECOMING(なっていく) 2017.5.11開催
第2章 人工知能の現在/COGNIFYING(認知化していく) 2017.6.2開催
第3章 コンテンツ産業の変容/FLOWING(流れていく) 2017.7.18開催
第4章 グーテンベルクの終焉/SCREENING(画面で読んでいく) 2017.9.8開催
第5章 所有権よりアクセス権/ACCESSING(アクセスしていく) 2017.10.17開催
第6章 ポストマネー、ポスト近代/SHARING(共有していく) 2017.11.30開催
第7章 情報過多時代の人生論/FILTERING(フィルターしていく)2017.12.14開催
第8章 さよならシリコンバレー新ビジネス/REMIXING(リミックスしていく)2018.1.11開催
第9章 VRとウェアラブル/INTERACTING(インタラクションしていく)2018.2.15開催
第10章 監視社会とプライバシー/TRACKING(追跡していく)2018.3.8開催
第11章 21世紀の知の行方/QUESTIONING(疑問を生んでいく)2018.5.31開催予定
第12章 ホロス2050のまとめ/BEGINNING(始まっていく)2018.6.28開催予定
※2017年5月から月1、2回のペースで開催
発起人:服部桂、高木利弘、橋本大也 Senior Maverick:ケヴィン・ケリー
協賛:デジタルハリウッド大学・大学院